実は消去法こそが正しい選択かもしれない
消去法は一般的に見てネガティブなイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
最後に残ったものを大事にする
自分の可能性を広げるために若いうちにいろいろ経験しておくことは大事になってきます。なぜなら若いうちは自由な時間を確保しやすいことにあります。もし自分や家族になにかあって、あたりまえにあるものが失われた時最後に残るものは過去に経験した出来事なのです。
自分のできることは限られている
真面目に取り組んだ事に対して器用不器用は関係ありませんが、真にできることは限られていると思います。道が定まった方、定まってない方いると思いますが、その違いは気付きが早いか遅いかになります。不器用な人ほど自分の進むべき道に早く辿り着ける傾向にあります。それは自分の出来る事、出来ない事を早くから理解している事にあります。器用な人はなんでも一通りできてしまうので見つけにくい傾向にありますが、広い選択枠の中から選べることに誇りを持ちましょう。
方向転換する勇気を持つ
一般的に諦めることは悪いことと捉えてしまいがちですが、諦めるの本当の意味は違います。為末大さんの著書に興味深い文がありました。
辞書を引くと、「諦める」とは「見込みがない、仕方がないと思って断念する」という意味があることを、あるお寺の住職との
対談で知った。「諦める」という言葉の語源は「明らめる」だという。仏教では、真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。そこで、漢和辞典で「諦」の字を調べてみると、「思い切る」「断念する」という意味より先に「あきらかにする」「つまびらかにする」という意味が記されていた。
今の自分に置かれている状況を理解して見極める。やはり向き不向きはあると思います。それに気付き、自分に残されている才能を掘り下げてみるといつかたどり着けるようになってると私は信じてます。いろいろ挑戦してきた方はだいぶ方向性が絞られてきて本来自分にしかできないやり方で活躍できるのではないかと思います。
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最小限が理想
仏教には物は最小限にという教えがあります。一番人間らしくいられる姿は丸裸なのです。しかしそういうわけにもいきませんから生きるために必要なものをゼロの状態から最小限にプラスしていくイメージで考えていくと適切に判断できるようになるかもしれません。
失うと何か見えてくる
失ってはじめて気づいたことがあるとよく聞きます。実際その通りでたくさん持ちすぎると大事なものが見えにくくなってしまいます。失ったとしても悲観的になってはいけません。自分に残されたものを大事にしましょう。井上雄彦さんの漫画リアル8巻に印象的なシーンがあります。野宮(加害者)が夏美(被害者)のお見舞い時に交した会話で、夏美がプロ漫画家を目指していることを知ります。夏美の会話の中に、日本が敗戦時「焼け野が原」に残されて焼けずに残っていたものと自分に唯一残された「絵を書く事」と重ねていたシーンがありました。すべてを失ったと思っても逆に自分に残された道に覚悟が決まることもあるのです。
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まとめ
消去法はネガティブなイメージが先行してしまいますが、今の自分に持っている才能を開花させる方法のひとつとして考えてみましょう。失敗ばかりだからと落ち込む必要はありません。道が絞られてきて自分の才能に近づいていることを知りましょう。